狂犬病予防法により、生後91日過ぎたワンちゃんは狂犬病予防接種が義務づけられています。
集合注射以外でも動物病院での接種が可能です。
年に1回、忘れずに接種しましょう。
通常3-6月に接種しますが、その他の月でも接種可能です。
混合ワクチン (ワンちゃん・ネコちゃん)
混合ワクチンは、初年度は3回(月齢によっては2回)、それ以降は基本的には1年に1回の接種により、病気を予防することができます
ワンちゃんには5種混合と7種混合のワクチンをご用意しています
5種混合ワクチンでは、
・ジステンパーウイルス
・アデノウイルスⅠ型感染症(犬伝染性肝炎)
・アデノウイルスⅡ型感染症(犬伝染性喉頭気管炎)
・パラインフルエンザ感染症
・パルボウイルス感染症
の5種類の病気を予防することができます。
7種混合ワクチンでは、上記に加えて
・レプトスピラ感染症(カニコーラ型)
レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー型)
を予防することができます。
ネコちゃんには3種混合と5種混合のワクチンをご用意しています
3種混合ワクチンでは、
・猫ウイルス性鼻気管炎
・猫カリシウイルス感染症
・猫汎白血球減少症
の3種類の病気を予防することができます。
5種混合ワクチンでは、上記に加えて
・猫白血病ウイルス感染症
・猫クラミジア感染症
を予防することができます。
どちらのワクチンが必要かどうかは、ワンちゃん・ネコちゃんの飼育環境などにより変わってくるため、診察時にご相談いただくことができます。いつでもご相談ください。
フィラリア症予防 (ワンちゃん・ネコちゃん)
フィラリア症は、犬糸状虫という白く細長い寄生虫が、蚊を媒介して犬から犬へと感染していく病気です。ネコちゃんにもまれに感染することがあります。
このフィラリアの成虫が心臓や肺動脈に寄生することで、心不全や腹水、呼吸困難などを引き起こし、命に関わる場合もあります。
一度寄生してから治療することは、リスクを伴う上に、長い年月を必要とすることも多いため、予防を徹底して感染させないことが重要です。
フィラリア予防薬は飲むタイプ(錠剤やチュアブル錠)、首の後ろに滴下するタイプなど、いくつか種類がありますので、ご希望に合ったものを処方させていただきます。
予防は毎年4月ごろから12月ごろまで、毎月1回の投与で行います。(場合によっては通年予防を推奨させていただくこともございます)
また万が一フィラリアに感染している状態で予防薬を投与してしまうと、体調を崩す危険性がありますので、毎年の予防薬を処方する際には、必ず前年度のフィラリア感染の有無を確認する血液検査を行います。
ノミ・マダニ予防(ワンちゃん・ネコちゃん)
ワンちゃんのノミ・マダニの予防は一年を通してお勧めしています。ノミ・マダニを媒介してワンちゃん・ネコちゃんや人間に移る感染症もありますので、事前に予防しておくことが重要です。
1か月に1回のお薬で予防することができます。
完全室内飼いのネコちゃんには必須ではありませんが、お外に出ることがあるネコちゃんや、お外に出る子との接触があるネコちゃんには、一年を通して予防することをお勧めしています。
併せて消化管内寄生虫の予防もできるお薬もありますので、いつでもご相談ください。